モンキーカスタム専門ショップR-STAGEの武川スーパーヘッド+R106組込風景

TIPS

武川スーパーヘッド+R106組込風景

クランクシャフト
これは、毎回当店で行っている「クランク」の芯確認です
ダイヤルゲージ
武川製ですが、そこそこの精度でできてますね!
ホンダゴリラ
まずは、 手を入れるエンジンを降ろすためにオイルを抜いてます。 ドレンからは当然ですが、 ここですぐに降ろすと、 クラッチを割った際に、 さらにオイルが漏れてくるので、 この時点でクラッチカバーも外してオイル抜きします
ホンダゴリラ純正クラッチ
純正クラッチ部分です
武川スーパーヘッド+R106一式
これらが今回組み込みされるキット一式です。 クーラー以外全て新品です
武川スーパーヘッド+R106箱のアップ写真
現行の最新式ばかりです。 組むのが楽しみです
マフラー
マフラーは無難にヨシムラTYPE4です。 (最近は「保安基準適合品」と デカデカとシールが貼ってあります)
エンジンを降ろしたホンダゴリラ
キャブ、クラッチ、フィルターなどの縁切りをして、 エンジンを降ろします
ホンダゴリラのノーマルエンジン
今からフルチューンになるノーマルエンジンです
ホンダゴリラのクラッチ一式
まずは、クラッチ一式を外します
ホンダゴリラのノーマルクラッチ
外されたノーマルクラッチです。 分解作業では、 再使用する箱としない箱を分けてパーツを入れていくと、 あとから組み込む時に迷わなくなります。 因みに、この黄色い箱は使わない箱です。
フライホイール
特殊工具でフライホイールを外します
ステーターコイルベース
ステーターコイルベースも外します。 ここでプラスドライバーを使用するのですが、 殆どインパクトドライバーでないと外れないです。
エンジンの内部
ベースを外したら、内部のチェックです。 必ずオイルポンプスプロケットは確認しましょう!
工具
使用する工具は、 丁寧に並べて使いやすいように心がけます
エンジン内部
ヘッド、シリンダーなども外してご覧のとおりです。 ここまでの時間はだいたい1時間ぐらいでできます
エンジンパーツの箱
これは再使用するパーツの箱です
エンジンパーツ
再使用しないパーツの方が多いです(^^♪ 注)ヘッドの純正部品を一部使用するので、 ここで必ず必要なパーツは外しておきましょう
エンジンの内部
ケース割りです。 思ってたよりキレイです。 中にはケース内部が全部オイルが焼きついて、 真っ黒なエンジンもありますからね!
ホンダゴリラのノーマルミッション
ノーマルミッションを取り出し、 武川製4速クロスを組み込みする準備です
ホンダゴリラの掃除したクランクケース
ケースからクランクなども外して、 キレイに掃除してやります。 このような下準備が結構大変なんですよね
ホンダゴリラのクランクケース
これはケースの外側です (パーツ洗浄台で洗いました)
ホンダゴリラのミッションパーツ
いよいよミッションの組み換えですが、 このように丁寧に並べて外していくことを心がけておくと、 どこのパーツがどのように組まれていたか、 間違わなくなります
ホンダゴリラのミッションパーツ
今回はスペシャルクラッチを組むので、 メインシャフトも交換します
ホンダゴリラのミッション
組み換え完了(^^♪
ミッションとレーシングクランク
さぁ~ここからが本番です、 ミッション、レーシングクランクなどを組み込みしていきます。 (写真ではもう組み込みしてますが、 ここまでの下準備もかなりやってます)
クランクのアキシャルシム
クランクのシム調整です。 今回は0.2mmのシムをクラッチ側に入れました
アキシャルシム
これがそのシムです
オイルシール
これも忘れてはいけません。 シールの交換です。 安いパーツなので消耗品と考えましょう
オリフィス板
オリフィス拡大加工しました
クランクケースとミッション
ケースを合わせてどんどん組み込みしていきます ※この時点で必ずミッションの入りを確認しましょう
クランクケースのジェネレーター側
ジェネレーター側です。 ここも一度オートテンショナー部分を分解して、 清掃して新しいオイルを塗布しながら再度組み込みましょう
クランクケース
ちょっと前後してますが、 ケースを割った際には、 必ずオイルストーンで面を出しておきます。 そうしないとケースからオイルがにじんだ場合、 全バラしなくちゃいけませんからね!
武川スペクラパーツ
クランクシャフトに組み込まれる、 武川スペクラのパーツです
強化オイルポンプ
まずクランクシャフトにパーツを組み込みます (写真では既に強化オイルポンプが装着されてます) ※私が思うに、 よく強化オイルポンプと言われてますが、 正式には大容量オイルポンプと呼ぶのが正解だと思います
クランクシャフト
クランクシャフト部分のパーツ組み込み完了! ※ロックナットは必ず規定トルクで締め付けてください
スラストベアリング
メインシャフトに スラストベアリングを手順どおりに組み込みしていきます。 回転する部分には、 必ずオイルを塗布しながら組み込みしましょう
スラストワッシャ
スラストワッシャなどの組み込みです
クラッチアウター
クラッチアウターの取り付けです
クラッチ板
クラッチ板などは、 必ず一枚づつ確認してから組み込みします ※オイルもしっかり塗布しておきます
クラッチアウター
クラッチアウターにワッシャを入れます
クラッチアウターのスナップリング
スナップリングでクラッチアウターを固定します
オイルフィルター
オイルフィルターは必ず洗浄しましょう。 あまりにも汚れている場合は交換です
トルクレンチ
エンジンの組み立てには、 殆どの部分が規定トルクの指示がされていますので、 必ずトルクレンチで締め付けていきます ※ここで注意しなければいけないのは、 一度に規定トルクで締めないことです。 何回かに分けて締め付けていきましょう。 それとトルクレンチは持ち方があるので、 それらも守ってください
クラッチカバー
クラッチカバーを取り付ける前に、 必ずパーツの再確認をしましょう ※私は指差し確認してます、 一番多いのがネジの締め忘れです
クラッチカバー
クラッチカバー取付! おお~カッコイイ! これぞチューニングエンジンって感じです
クラッチカバー少し上から
違う角度からです・・・ クラッチにはすでにオプションのサーモも入ってます
強化カムチェーン
今度は反対側です。 まずは強化カムチェーンの取り付けです (強化チェーンはノーマルより板厚が厚いです)
コイルベース
小さいOリングを2個入れて、 コイルベースを取り付けます。 写真にはありませんが、 ベース外周にはシリコングリスを薄っすらと塗布しております
フライホイール
フライホイールを規定トルクで締め付けます。 もちろんウッドラフキーも、 ちゃんとクランクに取り付けてからですよ! ここでは2人がかりでトルクチェックしてます。 4.5kg以上のトルクなので、 一人では無理かも? 写真ではKTCのデジラチェを使ってますが、 これはISO規格では無いので、 正規なトルク管理では使いません。 あくまでも目安として使用してます
クランクケースとシリンダー
クランクケースとシリンダーが密着する部分も、 キチンと面出ししておきましょう
ストン
ピストンの装着です。 必ずウエスなどをスタッドの上に敷いて、 ピストンがスタッドと直接当たらないようにしておきましょう
シリンダー
シリンダー装着ですが、 この際シリンダー内部に塗布したオイルは、 必ず拭き取っておいてください
ヘッド側ガスケット
ヘッド側ガスケットの装着です。 それとノックピンの取り付けですが、 長い方がヘッド側ですからね! ここはよくシリンダー側と混同されるんです
武川のキットに入っているペース
私はだいたい組み付けには、 ワコーズの組み付けペーストを使うのですが、 今回は、 武川のキットに入っているペーストを使用してみました (ローラーロッカーアームに塗布してます)
ローラーロッカーアーム
ローラーロッカーアームの拡大写真です (ちょっと武川のペーストはよくないような気がします)
カム
もちろんカムにもペーストを塗布してます
ヘッド
ヘッド装着! ここまでくればほぼ完成です (ヘッドナット4ヶ所を対角で締めていきますが、 この時クランクを回しながら締めていくのがコツかな?)
カムスプロケット
カムスプロケットを合いマークに合わせて、 ボルトをしっかり締めます (ここのネジも締め忘れが多いです)
フライホイールのTマーク
フライホイールのTマークが、 ケースの溝マークに合っているかも当然確認します
ホンダゴリラのエンジン
バルブクリアランスを調整して、 ヘッドのカバー類を取り付けていきます
ホンダゴリラのエンジンのポート
ポートには必ずフタをしておきましょう
ホンダゴリラのエンジン完成
エンジン完成 (^^♪
ホンダゴリラにエンジンを装着
いよいよ車体にエンジンを取り付けていきます。 固定したら必ずフライホイールを回して、 異常が無いか確認してください
ホンダゴリラのエンジンのクラッチ側
これはクラッチ側からです。 明らかにノーマルとは異なるエンジンです
ホンダゴリラ
車両にエンジンを取り付けたら、 スプロケットやチェーンを張っていきます
キャブレターとオイルクーラー
キャブ、オイルクーラーなどの装着!
ホンダゴリラのマフラー
マフラーの装着! う~ん、かなりの迫力です。 やはりスペクラが入ってると、 タダ者ではないと言っているようなもんですね(^^♪

※以上、武川SPH+R106ccの組み込み風景でしたが、 ショップと個人では組み込み方法が違うとか言われてますが、 要はポイントをしっかり押さえているかです! 基本は同じなのですが、 ショップは個々のパーツはあくまでも素材としてとらえてますから、 キットのパーツ点検やトラブルになりそうな部分の確認などを、 キッチリやっているかと言うことです。 個人でもショップ以上のノウハウを持たれて組み込みされる方が沢山おられますが、 さすがと言わせる知識と気配りでしょうね!