純正組み合わせ4速クロスミッションスペクラバージョン
前回純正最強クロスミッションの作り方というのを掲載しましたが、 これらはあくまでも全て純正品で組み合わせてクロスミッションを製作したのですが、 唯一の欠点として社外のスペシャルクラッチが取り付けできないと言うところにあります。 そこで今回はそのスペクラ仕様の4速クロスの作り方を掲載しました。 それと、組み込み間違いによるトラブル例も合わせて掲載します。 このエンジンはお客さんが自分なりの知識で88ccを組み込みされていたのですが、 ロングクランクを入れて110ccにすると言うところから、 今回のクロスミッションの件が持ち上がり実施した風景です。
- これらがモンキーR4速ミッションと6Vノーマルミッションです。 下の袋に入っている武川のメインシャフトを使用することで、 スペクラが取り付け可能となるのです。
- エンジンをバラした場合のパーツトレイですが、 ここから必要なものを出して、 クロスミッションを製作していきます。
- これが武川のメインシャフトです。 もちろん6V用を使用します。
- これが前回にもあったBタイプのキックギヤです。 左が12Vノーマルで歯数は21丁です。 右が6Vの1速に合う24Tのキックギヤです。 現在では、この24Tのギヤ入手が非常に困難になっています。
- 前回と同じ手順でミッションを組み合わせていきます。 1、2速が6V用で3、4速がモンキーR用を使用しています。 今回はメインシャフト(1速)を武川製にしています。
- クロスミッションを違う角度からです。
- 写真の左側にあるのが、 今回製作したクロスミッション一式です。 右側にあるのが、 使用しなかったミッションの残骸と言うか、 残りのパーツです。
- メインシャフトの違いがわかるように並べてみました。 上から順に6V、12V、武川となっています。
- Bタイプのキックを入れ替えています。
- ここからは、 トラブルが発生した状況の写真です。 ノーマルカムチェーンを使用していたようで・・・ キンクしています。 しかし88ccでここまでキンクすることはまず無いです。
- 原因はコレです。 オイルポンプを回すギヤがこんなになっていました・・・ 原因はオートテンショナーにありました。 6Vのテンショナーのバネを、 12Vのオートテンショナーに使用していたため、 チェーンに全然テンションがかかっていませんでした。
- これもキンクしたチェーンの写真です。 こんなになると、まともにカムを回すことはできません。
- これは今回製作した、 ミッションとクリッピングポイントの52mmクランクを入れて、 110ccにするための腰下です。
- クリッピングポイントのクランクを使うのは初めてですが、 どうなったかは・・・ また後日できればレポートします。
※エンジンの馬力アップで簡単な方法は、 やはり排気量アップですが、 様々なやり方があります。 今回は格安な方法でと言うことで DAX70ヘッドと88ccピストンシリンダーをそのまま使用しています。 やったことの無い組み合わせは、冒険や危険を伴うことがありますが、 成功して更なるパワーを手に入れた時は喜びに変わります。 市販で売っているボアアップキット全てを組み込むのであれば、 多少の知識があればできますが、 人がやっていないチューニングこそがモンキーの改造の楽しみ方だと思います。