モンキーカスタム専門ショップR-STAGEのZ50Mレストア日記

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Z50Mレストア日記

モンキーZ50Mの横
これは、 私が2005年に探しに探してやっと見つけたZ50Mです。 前オーナーさんもレストアを考えられていたらしく、 とても状態の良い車両でした。
モンキーZ50Mの正面
このモデルは後期型だと思います。 (私はZ50Mの知識は殆ど無いので、 それを前提にしておいてくださいね) ライトケースがプラスチックなのにはびっくりしました。 「この当時プラスチック製があったんだ」と・・・。
モンキーZ50Mの後ろ
シートは約10年前に、 前持ち主の方が新品を取り付けされていましたが、 その頃にはもうこの黒シートしか無かったらしいです。
タイヤを外したモンキーZ50M
いよいよ分解作業です。 レストアは「腫れ物」を触るような状態で 「パキッ・ピキッ」とか音がした日には、 「アチャ~」では、済みませんからね!! 二度と手に入らない物のかたまりです。
タイヤとシートとタンクを外したモンキーZ50M
主なパーツを取り除いた上体です。 分解していくうちにオリジナル度が、段々判明していきました。 まずフロントフェンダーはFRPだったのでレプリカでした。 あとライトリム・ライトも違う事が判明しました・・・。
分解したモンキーZ50Mのエンジン部分
キーシリンダーは、オリジナルでしたがキーは複製品でした。 しかし部品を外していく度に思ったのですが、 この車両は殆どサビも無く、 ほんとに磨けば綺麗になりそうなぐらい良い状態でした。
モンキーZ50Mのハンドルナット
さすがにハンドルナット部分などの鉄製品むきだし部は、 サビが見られました。
分解したモンキーZ50Mのキャブパーツ
これらは、 サビ・ヨゴレが見られる部品だったので、 全て「メッキ」に出したパーツです。 この後、 悲劇な事にメッキ屋がパーツを2点ほど無くして、 帰ってこなかったキャブパーツがありました。
分解したモンキーZ50Mの小さいキャブパーツの拡大写真
同じくキャブパーツです。
分解したモンキーZ50Mのキャブパーツ
同じくキャブパーツです。
分解したモンキーZ50Mのエンジン
エンジン分解です。 開けてビックリ! 全オーナーも一度分解して組み立てていたようです。 一度もエンジンを回した形跡も無く、 ピストン・パッキン類が新品ばかりでした。 しかし数年も経過しているため、 それらのよごれ、サビは避けられませんね。 再度組み直しです。
研磨後のモンキーZ50Mのエンジン周り
どうせ組み直しするなら全て「バフ掛け」してやろうと思い、 ヘッドから何から磨けそうな物は、 全て専門の研磨屋さんに依頼しました。 キャブレターも出してみました。 するとウェットブラスト後磨きが入っていて、 びっくりするぐらい綺麗になって帰ってきました。 本当に感謝です・・・
研磨後のモンキーZ50Mのエンジン周り別角度
ジェネレーターカバーやステップは、 泣く泣くレプリカ品を使用です。 もちろんオリジナルも付いていましたが、 キズが深かったり・ゴムの硬化などにより、 再使用は避けました。 元々付いていた部品は、全て保管してあります。 ねじ一本から大事にセットで保管しておこうと思います。
レストア後のモンキーZ50Mの左側
ほぼ完成です、 あえてチェーンはかけていません。 グリスにホコリが被るのがオチですからね!!!
レストア後のモンキーZ50Mの右側
やはりこのバイクは、乗るバイクでは無いですね。 出来たら乗ってやろうと思っていましたが、 ハッキリ言って公道に出るのが怖いです。
レストア後のモンキーZ50Mの正面
あとどこがバラけていくかも心配だし、 ただ、エンジン音だけは聞いて、 その古き良き時代を感じていました・・・・。