モンキーカスタム専門ショップR-STAGEのアルミ削りだしオリジナルピストン

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アルミ削りだしオリジナルピストン

オリジナルピストン
今回は、武川製R-STAGE52パイピストンについて、 シリンダーとピストンの隙間があまりにも大きいため、 試作としてアルミの削りだしでピストンを作ってみました。 左は、比較的やわらかめの材料を使用したもので、 真ん中は7075の硬めの材料で製作したピストンです。 一番右は、武川の既製品のピストンです。
オリジナルピストンの裏側
それぞれを裏から見た写真です。 機械加工であるものと、鋳物であるものとの違いが、 はっきりわかると思います。 削りだしのピストンに対しては、 スカート部分を多くとり首振り対策を狙っています。
武川製のピストンをシリンダーに入れた写真
武川製のピストンをシリンダーに入れたところの写真ですが、 隙が多いのが見てもわかります。 これでは、 せっかくの爆発時のパワーが抜けてしまう可能性があり、 ピストンが下死点にきた時に、 首を振る要因にもなりかねません。
オリジナルピストンをシリンダーに入れた写真
削りだしで製作したピストンを、 同じシリンダーに入れた写真ですが、 既製品のものと比べて隙がないのがわかると思います。 これの狙いは、 圧縮の逃げ防止と首振りの防止の2つを狙っています。
オリジナルピストンをシリンダーに押し込んだ写真
これも同じく、 削りだしのピストンを入れた状態ですが、 下死点付近での写真です。 隙がないのがわかりやすくなっていると思います。
武川ピストンの重さは86g
続いて、重量の比較をしました。 既製品の武川ピストンは86gです。
オリジナルピストンの重さは81g
こちらは、削りだしのピストン重量ですが、 5g軽い81gとなっています。
武川ピストンとオリジナルピストンの比較
スカート部分の違いを写してみました。 既製品はスカートが細くなっているのに対し、 削りだしのほうはスカート部分を多くとっています。 にもかかわらず、 重量は削りだしの方が軽く仕上がっています。
武川ピストンとオリジナルピストンの穴部分の比較
これも同じく、 ピストントップ形状およびスカート形状が、 わかりやすい角度から写してみました。