モンキーカスタム専門ショップR-STAGEのCD90ノーマルEgのオーバーホール

TIPS

CD90ノーマルEgのオーバーホール

CD90用リターンキット
これが今回組み込みするCD90用リターンキットです。 全てホンダ純正品です。
シフトアーム
気をつけないといけないのは、 このシフトアームですね。 写真でもわかるように、 モンキーとは形状が異なります。 段曲げされている位置が違うんですねぇ~。
ミッションリターンキット
ミッションにリターンキット組み込み完了 (^o^♪
ミッションリターンキット別角度
これは違う角度からですが、 シフトドラムが変更されています。
リターンキットの電飾部分
あとは電装系の改造ですが、 CD90のコネクターはギボシですが、 モンキーは6Pカプラーなので、 このカプラーを買ってきて モンキーと同じコネクターにしてやります。 配線は若干CD90の方が長いですね!
リターンキットのコネクター
コネクター部分の拡大写真です。 配線の色もモンキーと同じなので超カンタンです。 ちなみにカプラーは、 キタコのコンビニパーツから入手できますよ。
クラッチ板
もちろんオーバーホールなので、 クラッチ板関係は、全て交換してやりました。 これが結構高くつきます。
クランクケース
今回オーバーホールするクランクケース左側です。 ご覧のとおりモンキーのケースとは異なります。 ベアリングやケースに異常が無いか確認して、 十分に内部を洗浄します
リターン化されたミッションクランクキックスピンドル
リターン化された ミッション・クランク・キックスピンドル を組み込みします。 ここで注意が必要なのは、 キックスピンドルの位置が、 モンキーと構造が違うので、 キックした状態でギヤが噛み込み、 キック後は、 ギヤがフリーになる位置にセットすることです
クランクケースのキックスピンドル
ちょっとわかりづらいですけど、 キックスピンドルの位置が大切です
クランクケースのフタを載せた所
右側のケースを組み込みした状態です。 ここまでくれば一息つけますね! あとはケースを規定トルクで、 対角線上に締めていけばいいのです
クランクケースのシフトアーム・リンケージ
シフトアーム・リンケージの取り付けです。超簡単ですね!
クランクケースのフライホイール側
フライホイール側の写真ですが、 オートテンショナーの動き、 オイルポンプギヤの磨耗などを確認して、 カムスプロケットを取り付けて、 ジェネレーターベースを固定しましょう。 私はこの固定ボルトは常にステンのヘキサに変更しています。
クランクケースクラッチ
さぁークラッチの取り付けです。 分解した手順の逆で組み込みますが、 パーツリストの絵とは異なるので気をつけないと、 どこに何が入っていたかわからなくなります
クランクケースカラー
カラー挿入です
クランクシャフトのギヤ
クランクシャフトにギヤの取り付けをします、 これも向きがあるので注意ですね!
クラッチアウター
クラッチアウターを入れて、 厚手のワッシャを入れます
クラッチワッシャー
半月の割りワッシャを2個入れますが、 これはシャフトの溝にはまるようにセットしてください
クラッチフタ
その上からこのフタのようなワッシャを挿入します。 これを入れることで、 半月のワッシャが分解しなくなるんですね!
クラッチ
オイルポンプや、 クラッチのオイルパン・クラッチ関係の組み込み完了です
キックスピンドル
キックスピンドルのクリップの形状に、 注意してくださいね。 丸穴が開いているタイプですよ!
オイルフィルターローター
これがオイルフィルターローターですね。 これが重いのなんの・・・ 削って軽量加工される方が多いですが、 鋳物なので硬いです
傘ワッシャ
傘ワッシャを入れます
ロックナット
次は、ロックナットです。 これを締めるのは特殊工具が必要です
クラッチカバー
クラッチカバーを取り付けて、 いよいよ腰上ですね! 私は「ワコーズ」の組み付けペーストを利用してます
ピストン
初期カジリ防止のため、 ピストンのスカート部分に、 しっかりペーストを塗ってやります
エンジン
うー・・・ 腰上の作業は、殆ど省いてしまってますね。 ほぼ完成ですね。 カムスプロケットのタイミング調整をやりましょう
エンジン
ロッカーアームのスキ間調整をしてできあがりです。 ここで手でフライホイールを回して、 動作がスムースにいくかどうか、 しっかり確認しておきましょう。 それとミッションのところも、 腰上を組み込む前に、 ちゃんとリターンで動作するか、 確認はもちろん必要ですよ!
エンジン
ヘッドは、ブラストをかけたので、 すごくキレイなエンジンになりました。

※以上、CD90のオーバーホール手順を簡単に説明しましたが、 やってみると結構簡単ですよ! みなさんもこの写真の手順を参考にしてチャレンジしてみてください。 CD90はヤフオクなどでは高値で取り引きされてますよねー・・・ やっぱり2次側クラッチが純正で付いているので、 お宝エンジンであることは間違いないです。

CD90ノーマルEgのオーバーホール補足追加

以前紹介しました「CD90ノーマルEgのオーバーホール」ですが、 一部訂正と組み付け詳細を追記します。 CD90はサービスマニアルやパーツリストを見てもわかりにくい部分がありますので、 それらを詳細に説明しています。

CD90のワッシャ
これが悩む部分のワッシャです。 パーツリストを見ても、 どっちがどっちかわかりにくいので困ります。 写真の15番が薄い方のワッシャで、 16番が厚みの厚いワッシャで、 外径も少し大きい方です。 (画像クリックで拡大表示)
CD90のパーツリスト
画像はパーツリストですが、 15番のワッシャはクランクケースの外になります。 (画像クリックで拡大表示)
クランクシャフトキックスタータートランスミッション
サービスマニュアルでは、 16番のワッシャの取り付けが抜けています。 (画像クリックで拡大表示)
クランクシャフトキックスタータートランスミッション
カウンターシャフトの1stギヤの外側 (スプロケット側)に、 16番のワッシャを入れなければいけません。 (画像クリックで拡大表示)
パーツカタログニュース
最新版のパーツリストでは、 このように訂正図が入っています。 (画像クリックで拡大表示)
クラッチギヤシフトリンケージ
スプラインワッシャ、 コッタ、 コッタホルダーの順に組み付けします。 (画像クリックで拡大表示)
クラッチギヤシフトリンケージ
これがパーツリストの15番の部品です。 クランクケースの外になっているのがわかります。 (画像クリックで拡大表示)
クラッチ
ここも間違いやすい部分なので、追記しておきます。 キック方式がモンキーなどと違っているので、 この合わせマークのように取り付けしないといけません。

以上CD90エンジン(12V)の組み立て方法ですが、 二次側クラッチが純正で取り付けされているので、 お宝エンジンですね。 さらにキタコ&デイトナのパーツを流用すれば、 オイルフィルターローターを使わなくても組み立てできたりします。